国際バカロレア(IB)情報
2026.10.06
IBDP(ディプロマプログラム)とは?科目構成・コア・評価方法をわかりやすく解説

IBDPとは、国際バカロレア(IB)が16〜19歳向けに提供する2年間のプログラムで、最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格を取得できます。この記事では、科目構成やコア、評価の仕組み、大学出願での活かし方まで、DPに在籍中または入学を控えた家庭に向けて解説します。
1.IBDP(ディプロマ・プログラム)とは
IBDP(IB Diploma Programme)は、IBの4つのプログラムのうち高校段階にあたるものです。文部科学省「IB教育推進コンソーシアム」によると、DPは16〜19歳を対象とし、所定のカリキュラムを2年間履修して最終試験で所定の成績を収めると、国際バカロレア資格を取得できます。
授業と試験は、原則として英語・フランス語・スペイン語のいずれかで行われます。日本では、一部の科目を日本語で履修できる「日本語DP」も導入されています。DPの学びの土台には、IBが目指す人物像を示した「IBの学習者像」があります。
2.6つの科目グループとHL・SL
IBDPでは、次の6つのグループから1科目ずつ選び、2年間で6科目を学びます。
6科目のうち3〜4科目は上級レベル(HL、各240時間)、残りは標準レベル(SL、各150時間)で履修します。HLの選び方は大学出願にも関わるため、志望する進路に合わせて科目とレベルを選ぶことが大切です。
3.IBDPのコア:TOK・EE・CAS
6科目に加えて、IBDPには「コア」と呼ばれる3つの必修要件があります。
「知識とは何か」を問い、物事の本質に迫る問いの立て方や考え方を学びます。
関心分野について個人研究を行い、英語なら4,000語、日本語なら8,000字の論文にまとめます。
創造的な活動、身体的な活動、奉仕活動といった体験的な学びに取り組みます。
4.IBDPの評価方法とスコアの仕組み
IBDPの成績は、IBが採点する外部評価(最終試験など)と、学校の教員が採点する内部評価を組み合わせて決まります。
配点は6科目が各7点で計42点、これにTOKとEEの評価の組み合わせに応じて最大3点が加わり、45点満点です。CASは点数の対象外ですが、修了は必須です。国際バカロレア資格の取得には、原則として24点以上が必要です。
最終試験は年2回、世界共通で実施されます。文部科学省によると、日本の一条校では原則として3年次の11月に受験し、翌年1月5日に最終スコアが通知されます。
5.大学出願でのIBDPのメリット
文部科学省「IB教育推進コンソーシアム」によると、国際バカロレア資格を持つ人には日本の大学への入学資格が認められます。多くの大学でAO入試や帰国子女特別選抜などの出願資格の一つとして募集要項に明記されており、IBのスコアに加えて小論文や面接などを総合して選考する例があります。
海外でも、国際バカロレア資格は多くの国の大学で大学入学資格として受け入れられています。たとえばイギリスでは、出願を取りまとめる中央機関(UCAS)がIBのスコアを他の試験と比べるための換算表を作成しており、各大学が入学オファーの目安に活用しています。アメリカの選抜性の高い大学では、IBの履修を推奨したり積極的に考慮したりするケースも多くみられます。HL科目で一定の得点を取った生徒に、入学後の単位認定などを行う大学もあります。
6.日本でIBDPを受けられる学校
文部科学省「IB教育推進コンソーシアム」によると、令和8年6月30日時点で国内のDP認定校は80校、候補校は6校です。内訳は一条校50校、非一条校30校で、日本語DPを実施する学校は一条校37校、非一条校2校です。日本語DPでも、6科目のうち2科目(通常は外国語に加えてもう1科目)は英語などで履修する必要があります。
日本語DPの有無や日本語で学べる科目、大学入試の出願条件は、学校や大学、年度によって異なります。最新の情報は、各校・各大学の公式サイトや募集要項で確認することをおすすめします。国内の認定校は、こちらの記事で一覧にまとめています。
7.IBDPでつまずきやすいポイントと対策
IBDPでは、6科目の授業に加えて、内部評価の課題、EE、TOKのエッセイ、CASが並行して進みます。締切が重なる時期に学習計画が崩れ、最終試験の準備が後手に回るケースは少なくありません。また、課題やエッセイは評価規準に沿って採点されるため、何を書けば評価されるのかを理解しないまま取り組むと、努力が点数に結びつきにくくなります。
オンライン家庭教師WAMのIBOコースには、IBコーディネーターやIBイグザミナー(試験官)の経験を持つ講師が在籍しています。採点する側の視点を知る講師が、Final Exam対策やEE・TOKの添削を行い、日本人の学習アドバイザーが日本語で学習スケジュールを管理します。
よくある質問
Q. IBDPとIBディプロマは同じものですか?
A. IBDPはプログラム(教育課程)の名称で、IBディプロマは修了時に取得できる資格を指します。資格の価値や取得条件については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
IBDPは、6つの科目グループとTOK・EE・CASのコアを2年間で学び、45点満点中原則24点以上で国際バカロレア資格を取得できるプログラムです。資格は国内外の大学出願で活用でき、科目選択と課題への取り組み方が最終スコアと進路を大きく左右します。
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