国際バカロレア(IB)
全てを解説します!

国際バカロレアは
世界共通に定められた
教育プログラム!

国際バカロレア(IB)は、近年、日本の教育界で注目されている世界共通の教育プログラムです。文部科学省が200校の目標を掲げて国内での導入を増やし、IB教育推進コンソーシアムが活動中で、インターナショナルスクールだけでなく、一般の学校でも採用が増えています。

国際バカロレア(IB)には、小学生対象の「PYP(プライマリイヤーズプログラム)」、中学生対象の「MYP(ミドルイヤーズプログラム)」、高校生対象の「DP(ディプロマプログラム)」の3つのプログラムがあります。

対象年齢 日本における学年
PYP 3歳〜12歳 幼稚園〜小学4年
MYP 11歳〜16歳 小学5年〜高校1年
DP 16歳〜19歳 高校2年〜高校3年

国際バカロレア教育(IB)

国際バカロレア(IB)は、国際バカロレア機構(本部ジュネーブ)が提供する国際的な教育プログラムです。世界の複雑さを理解して、そのことに対処できる生徒を育成し、生徒に対し、未来へ責任ある行動をとるための態度とスキルを身に付けさせるとともに、国際的に通用する大学入学資格 国際バカロレア資格(IBDP)を与え、大学進学へのルートを確保することを目的として、1968年に設立されました。

国際バカロレアのミッション

国際バカロレア(IB)は、多様な文化の理解と尊重の精神を通じて、「より良い」「より平和な世界を築くことに貢献する」「探究心」「知識」「思いやり」に富んだ若者の育成を目的としています。この目的のため、国際バカロレア(IB)は、学校や政府、国際機関と協力しながら、チャレンジに満ちた国際教育プログラムと厳格な評価の仕組みの開発に取り組んでいます。

国際バカロレア(IB)のプログラムは、世界各地で学ぶ児童生徒に、人がもつ違いを違いとして理解し、自分と異なる考えの人々にもそれぞれの正しさがあり得ると認めることのできる人として、積極的に、そして共感する心をもって生涯にわたって学び続けるよう働きかけています。

国際バカロレアの学習者像

すべての国際バカロレア(IB)のプログラムは、国際的な視野や教養を身につけた人材を育てるということを目標にしています。そのための理想の学習者像(Learners Profile)として、「探究する人」「コミュニケーションができる人」「振り返りができる人」など、10の人物像として表しています。

  • 探究する人
  • 知識のある人
  • 考える人
  • コミュニケーションが
    できる人
  • 信念をもつ人
  • 心を開く人
  • 思いやりのある人
  • 挑戦する人
  • バランスのとれた人
  • 振り返りができる人

国際バカロレアの教科横断型スキル

  • 国際バカロレアの教科横断型スキル

  • 思考スキル 記憶・理解・応用・分析・評価・創造を通して身につける、メタ認知スキル
    コミュニケーションスキル 他者(情報)理解のため、または自己(情報)発信のために、聞き・読み・話し・書くスキル
    社会性スキル 良好な社会関係を他者と築き維持していくスキル、より大きな環境へチャレンジしていくスキル
    自己管理スキル 時間・作業を効果的に管理するスキル、自己動機付けやレジリエンスに関するスキル
    リサーチスキル 情報を特定・解釈・調査・分析・統合・評価し、そしてそれを伝達するスキル

日本で国際バカロレアを受けるには?

  • 日本で国際バカロレア(IB)を学習するには、国際バカロレア機構が認定したIB認定校に通う必要があります。海外に住んでいる場合は、IB認定を受けている国際学校や現地学校を探すことが必要です。国内でもIBDPを取得するために、まず「国際学校」または「日本の一条校」と呼ばれる高校のどちらで学ぶかを選択する必要があります。さらに、一条校を選ぶ場合には、「英語での学習」または「一部を日本語で学ぶか」という視点で学校を選ぶことが重要です。

    また、日本の大学進学において、IB入試を導入している大学やAO入試・帰国子女入試の資格として、IBスコアの提出が必要になります。IBスコアが大学受験の重要な指標となるので、高い成績を修め、IBスコアを武器に難関大学や海外大学を目指しましょう!

  • 日本で国際バカロレアを受けるには?

DP(ディプロマプログラム)とは?

国際バカロレア(IB)のDP(ディプロマプログラム)は、16歳〜19歳を対象とした高校2年次から学ぶプログラムで、所定のカリキュラムを2年間履修し、高校3年生11月の最終試験を経て所定の成績を収めると、国際的に認められる大学入学資格の国際バカロレア資格(IBDP)が取得できます。

  • DPは全人的なプログラムで、多様な文化に対して意識を高めることを重視しています。生徒は「探究」「批判的思考(クリティカルシンキング)」「開かれた心」により、周囲の世界を深く知り、理解することで、創造的に問題を解決し、自分自身で考えることを身につけ、グローバル化を続ける社会で成功する準備を整えます。

  • DP(ディプロマプログラム)とは?

DP(ディプロマプログラム)の
科目選択について

DPプログラムは、6つのグループ(教科)及び「コア」と呼ばれる3つの科目から構成されており、生徒は、各グループから選択した6科目を2年間履修します。ただし、「芸術」(グループ6)は他のグループからの科目に代えることも可能です。また、大学やその後の職業において必要となる専門分野の知識やスキルを、大学入学前の段階で準備しておく観点から、6科目のうち、3~4科目を上級レベル<HL(Higher Level)、各240時間>、その他を標準レベル<SL(Standerd Level)、各150時間>として学習します。そして、2年間にわたって各科目ごとの課題(論文、プレゼンテーション、テストなど)を完成し、最終試験での合格を目指します。

コア(課題)について

DPプログラムの中核として、必修要素の「コア」を6科目と並行して履修します。コア科目は、課題論文【EE】(Extended Essay)、知の理論【TOK】(Theory of Knowledge)、創造性・活動・奉仕【CAS】(Creativity, Activity, Service)の3科目でIB学習の特徴的要素です。
このコア科目は、IB学習を補完し、個々の生徒の総合的な成績に寄与します。

課題論文【EE】は、6グループのうち1つの履修科目に関連した研究課題について個人研究に取り組み、4000字(日本語では8000字)以内の論文を作成します。答えを自ら探求し生み出すDPの集大成といえ、自ら課題を立て解決する大学の卒業論文の準備ともいえるプログラムです。

知の理論【TOK】は、知識の理論の講義と演習を2年間学習(最低100時間)し、小論文と口頭発表作品を提出します。知識を吸収するだけでなく、学術的な観点から個々の学問分野の知識体系を吟味し、理性的な考え方と客観的精神を養うことを重視しています。

創造性・活動・奉仕【CAS】は、創造的思考を伴う芸術活動、身体的活動、ボランティア・コミュニティでの活動など、学問以外の活動(最低150時間)を行い、その活動記録を学校に提出します。活動によって社会性・実践性・協調性などを身につけ、自分の長所や今後成長が求められる分野を認識する機会になります。

国際バカロレア資格(IBDP)の
取得方法と成績の付け方

国際バカロレア資格(IBDP)の取得には、DPカリキュラムを全て履修し、学校内での試験やレポート提出といった内部評価と、全世界共通の最終試験の外部評価を通じて、45点満点中、 24点以上を取得する必要があります。配点は、6グループの各科目につき7点で計42点。さらに、コア科目について、課題論文【EE】 と知の理論【TOK】の評価結果の組み合わせに応じて最大3点が与えられます。※創造性・活動・奉仕【CAS】の取組は評価されるが得点化はされません。

グループ名 配点数
必須6グループ ❶ 言語と文学 (Language & Literature) 7点
❷ 言語習得 (Language Acquisition) 7点
❸ 個人と社会 (Individuals & Societies) 7点
❹ 理科 (Science) 7点
❺ 数学 (Mathematics) 7点
❻ 芸術 (Arts) 7点
コア科目 課題論文 【EE】 3点
知の理論 【TOK】
創造性・活動・奉仕 【CAS】
合計点 45点

最終試験は、5月と11月年2回に世界で一斉に実施されます。日本の一条校の場合、原則として3年次の11月に実施され、翌年1月に最終スコアが通知されます。
対策は、各科目ごとにシラバスと評価基準を理解し、評価基準に添った学習が重要です。それが国際バカロレア資格(IBDP)を高スコアで取得するポイントとなります。

MYP(ミドルイヤーズプログラム)
とは?

MYP(ミドルイヤーズプログラム)は、国際バカロレア(IB)の中等教育プログラムで、11歳から16歳(小学5年〜高校1年または5年生〜10年生)を対象とする5年間のプログラムです。これまでの学習と社会のつながりを学ばせるプログラムで、IB教育の最終段階であるDP(ディプロマプログラム)への基礎学習と位置づけられています。

  • MYPのカリキュラムは、8つの教科グループで構成されています。これまでの学習と社会のつながりを学びながら、教科間の関連性や、内容と実生活との結びつきを重視し、生徒が統合的な知的興味を持ちながら、さらに自国の伝統、歴史、文化、言語に対する理解を深められるよう、教育が行われます。

    また、国際社会の中で効果的なコミュニケーションが第二言語でできるように、実践的英語を学習で養うスタイルが特徴的なプログラムです。

    最終学年(高校1年または10年生)には、パーソナルプロジェクト(PP)と呼ばれる自己研究プロジェクトで、各々が興味のある分野、探求を深めたい分野を選び、レポートと成果物を作成します。MYPの取り組みの集大成として位置づけられており、DPの課題論文【EE】や創造性・活動・奉仕【CAS】に繋がる重要な活動です。

  • MYP(ミドルイヤーズプログラム)とは?

グループ名
8つの教科グループ ❶ 言語と文学 (Language & Literature)
❷ 言語習得 (Language Acquisition)
❸ 個人と社会 (Individuals & Societies)
❹ 理科 (Science)
❺ 数学 (Mathematics)
❻ 芸術 (Arts)
❼ 保健体育 (Physical & Health Education)
❽ デザイン (Design)

MYP対策・サポート

MYPでは、各教科で扱う具体的な内容やカリキュラム体系は、国際バカロレア協会から提供されるわけではなく各IB認定校独自で規定されます。授業課題は、国際バカロレアの学習者像を網羅するためレポート課題が多く、レポートは課題の意義や重要性を理解する必要があり、求められることが高度かつ多いためMYPのレポートで高得点を取ることは難しいです。また、パーソナルプロジェクト(PP)の自己研究は、MYPの集大成なので成績は厳しくつけられる傾向にあります。

IBOではMYPの対策として、探求の心得を理解させながら、在学しているIB認定校がどのような学習者像を目的としているのか明確にするのが重要と捉え、各IB認定校のカリキュラムを分析し、課題の意義や重要性を指導します。レポート課題に対しては、目的意識を持つことや様々な視点から分析することを身につけさせ、高得点獲得へ導きます。パーソナルプロジェクト(PP)に取り組む際には、テーマ作りを一緒に考え、発表までワンストップでサポートします。

PYP(プライマリイヤーズプログラム)
とは?

PYP(プライマリイヤーズプログラム)は、国際バカロレア(IB)の初等教育プログラムで、3歳〜12歳(幼稚園〜小学4年または1年生〜4年生)の児童を対象にしたプログラムです。幼児期における経験が、将来のすべての学習の基礎となると考えており、「精神」と「身体」の両方を発達させ全人的に育てることを重視しているプログラムです。

  • PYPのカリキュラムは、6つの教科を横断的に学ぶことが特徴的です。以下6つの探究プログラムテーマが中心で、これらを教科をこえ科目横断的に学びます。

    • 私たちは何者か
    • 私たちはどのように自分を表現するか
    • 私たちはどの場所、どの時代に生きているか
    • 私たちは自分たちをどう組織しているのか
    • 世の中のしくみ
    • 地球の共有

    そして、PYPカリキュラムの集大成として自身の研究をプレゼンする「学内発表会(Exhibition)」があります。統一したテーマに基づき、横断的に学習する中で培った、探究する力・まとめる力・発表する力・協働体験・知識・スキルなどを表現するイベントです。

  • PYP(プライマリイヤーズプログラム)とは?

グループ名
6つの教科グループ ❶ 言語 (Language)
❷ 算数 (Mathematics)
❸ 理科 (Science)
❹ 社会 (Social Study)
❺ 芸術(Arts)
❻ 体育:身体・人格・社会性の発達
(Physical & Health Education)

PYP対策・サポート

PYPのカリキュラムは、中心課題などのフレームワークは国際バカロレア協会からガイドラインとして提供されますが、PYPで指導する具体的な学習の中身は提供されるわけではなく、各IB認定校独自で規定されます。ですので、「何をどのように学習するか」はIB認定校のカリキュラム設計に委ねられており、IB認定校や教師が中心課題を提示し、生徒に探求を促します。

IBOでは、PYPの対策として、6つの探究プログラムテーマをお子さんに理解させながら、在学しているIB認定校がどのようなカリキュラム設計なのか明確にするのが重要と捉え、各IB認定校のカリキュラムを分析し、それぞれのテーマに添って指導します。

また、PYPを学習する上で「言語能力」「積極性」「考える力」が重要です。お子さんにとって大きなハードルとなる「英会話スキル」「積極性」に対しては、IBOの日本語対応可能なネイティブ教師がトレーニングし自信をつけさせ、「双方向型授業」でお子さんの「考える力」を高め、IBの基礎能力を向上させていきます。

FLOW

受講までの流れ

STEP 1お問い合わせ

問い合わせフォーム・LINE・電話からお気軽にお問い合わせください。日本人サポートスタッフが問い合わせに応じた内容をご案内いたします。IBについてわからない事や学習のお悩みなど、何でもお気軽にご相談ください。

STEP 2無料学習面談

TV面談システム(Zoom)を使用して、日本人学習アドバイザーがお子さまの現状や指導上のご希望などカウンセリングを実施。苦手・課題に感じている科目などを詳しくお聞きします。また、IBOに関してのご説明もいたします。

STEP 3カリキュラムの提案

学習相談でお伺いした学習状況を元に、お子さまに最適なオーダーメイドカリキュラムを作成し、お見積りとともにご提案いたします。また、お子さまにとって最適な担当教師と、IB学習の目標もご提案いたします。

STEP 4無料体験授業・ご入会

教師の授業を体験いただきます。授業には教師とは別に日本人の学習アドバイザーが同席するので、ご安心ください。体験後は報告面談を実施します。授業の内容にご納得いただけた場合は入会のご案内をいたします。

FAQ

よくあるご質問

Q授業はどう進めるのでしょうか?

A

受講生のニーズに合わせてオリジナルのカリキュラムを組むことが可能です。例えば、科目のサポートを希望であれば、基本的には学校で行われている授業のペースに合わせてキャッチアップを優先し、授業を行います。具体的なテスト対策を希望であれば、IBのテスト内容は教科書から忠実に問題が作成されている傾向があり、教科書の内容をしっかりと把握し理解することが最も効率的かつ効果的ですので、そこを重点的に授業を行います。

Q講師の方はどんな経歴の方たちですか?

A

厳しい選考によってIB経験豊富な講師を採用しています。IBの学科指導経験が豊富なプロ講師や、IBを経験し高い成績を収めた講師もおりますので、経験に基づいた指導が可能です。いずれの場合もお子様のご都合に合わせて講師をご紹介させていただきます。

Q指導の曜日、時間を選ぶことは
可能でしょうか?

A

ご希望に合わせて選ぶことが可能です。お申込みの際にご希望の曜日、時間をお伺いしており、ご希望に合わせて教師をご紹介させていただきますので、ご安心ください。

Qどの科目を取ったら良いのか
困っていますが、履修相談もしてくれますか?

A

はい、専門の相談員がサポートします。学科の中身や難易度など、お子様の適正に合わせて履修をどのようにするかなど、専門の相談員がサポートしますので、是非お問い合わせの上ご相談ください。

Q受講する教科を変更したり、
増やしたりすることは可能ですか?

A

はい、もちろん可能です。お子様のニーズに合わせて、自由に教科・コースを組み合わせることができます。ただし、すべての科目を1人の教師で対応することはできない場合がございますので、まずはご相談ください。

Q学校の授業で使っている教科書での指導はお願いできますか?

A

はい、もちろん可能です。教材を事前に共有いただいたり、教材をカメラを通じて映していただいて指導を行うことも可能です。教科書や参考書も柔軟に対応しておりますので、お気軽にご相談ください。

Q英語で指導できますか?

A

はい、基本は英語での指導が中心となります。IBOには英語が母国語の外国人講師が多数在籍しており、お子様の語学力に合わせて講師をご紹介しております。

Qオンラインではなく、
対面での指導は可能ですか?

A

IBOでは原則オンラインでの指導のみ承っております。