国際バカロレア(IB)情報
2026.09.07
【2026年版】国内の国際バカロレア認定校一覧|公立・私立・学費で比較

「IBの学校に興味はあるけれど、国内にどんな選択肢があるのか分からない」という方のために、この記事では日本国内のIB認定校について、公立・私立の違いや学費、選び方のポイントまでまとめて紹介します。
1. IB認定校とは
IB認定校とは、国際バカロレア機構が定めた基準を満たし、審査に合格した学校のことです。認定を受けていない学校は「IB教育」を名乗ることはできません。
IBそのものの仕組みについては、こちらの記事で詳しく解説しています。国際バカロレア(IB)とは?仕組み・メリット・日本での広がりをわかりやすく解説 はこちら
2. 日本のIB認定校の数・現状
文部科学省の「IB教育推進コンソーシアム」によると、2026年6月30日時点で、日本国内のIB認定校・候補校は合計273校にのぼります。プログラム別の内訳は次のとおりです。
| プログラム | 認定校数 | 候補校数 |
|---|---|---|
| PYP(初等教育) | 91校 | 36校 |
| MYP(中等教育) | 48校 | 10校 |
| DP(ディプロマ) | 80校 | 6校 |
| CP(キャリア関連) | 1校 | 1校 |
学校の種類別では、日本の学校教育法上の正規の学校である「一条校」が95校、インターナショナルスクールなどの「非一条校」が73校です。一条校であれば日本の卒業資格も同時に得られるため、進路の選択肢を狭めずにIBに挑戦しやすいという特徴があります。
2013年に政府が「IB認定校を200校以上に増やす」という目標を掲げてから、この10年ほどで急速に数が増えており、今後も新規の認定校・候補校が増えていくと見込まれます。
「認定校」と「候補校」の違いについても触れておくと、候補校とは国際バカロレア機構の審査に向けて準備を進めている段階の学校を指します。候補校の段階でもプログラムの一部を先行して導入している学校が多いため、学校選びの際は候補校も選択肢に含めて検討する価値があります。
3. 公立と私立で何が違うのか
IB認定校を検討する上で最も気になるのが、公立校と私立校・インターナショナルスクールの違いです。
公立校
代表的な公立のIB認定校としては、東京都立国際高等学校があります。公立高校であるため、学費は一般的な都立高校と同水準に抑えられており、「公立の授業料で世界水準のIB教育が受けられる」ことが大きな特徴です。ただし、募集人数が限られているため、入試の倍率は高くなる傾向があります。
私立校・インターナショナルスクール
学校によって差はあるものの、年間の学費が200万円近くになるケースも珍しくありません。その分、少人数制やカリキュラムの独自性、英語での生活環境など、公立校とは異なる特色を持つ学校が多いのも特徴です。
「費用を抑えたいなら公立、より柔軟なカリキュラムや英語環境を求めるなら私立」というのが、大まかな選び方の目安になります。
4. プログラム別・地域別の認定校(代表例)
IBは年齢別にPYP・MYP・DP・CPの4プログラムに分かれており、学校によって提供しているプログラムが異なります。ここでは代表的な認定校を地域別に一部紹介します。
| プログラム | 代表的な認定校の例(一部) |
|---|---|
| DP | 開智日本橋学園中学校、東京学芸大学附属国際中等教育学校、静岡サレジオ高等学校、AICJ高等学校など |
| MYP | 仙台育英学園高等学校、玉川学園中学部、聖ヨゼフ学園中学校、名古屋国際中学校など |
| PYP | ホライゾン学園仙台小学校、町田こばと幼稚園、山梨学院小学校、同志社国際学院初等部など |
上記はあくまで一例です。認定校・候補校をあわせると全国で273校にのぼり、地域や最新の認定状況によって選択肢は増えていくため、実際に検討される際は、文部科学省「IB教育推進コンソーシアム」の公式サイトや各校の公式情報で最新の認定状況をご確認ください。
5. 学校選びのポイント
認定校を比較する際は、学費や通学のしやすさだけでなく、次のような点も確認しておくと安心です。
1つ目:提供しているプログラムの範囲
小学校段階から一貫してIBを提供している学校もあれば、高校段階のDPのみを提供する学校もあります。
2つ目:卒業後の進路実績
国内大学向けか、海外大学向けか、学校によって力を入れている進路支援の方向性が異なります。
3つ目:日本語での学習サポートの有無
特にインターナショナルスクールでは授業がすべて英語で行われることも多く、家庭でのフォロー体制も含めて検討する必要があります。
6. 認定校に入ったあとに気をつけたいこと
「認定校に合格すれば安心」というわけではありません。IB認定校であっても、学校ごとに指導の手厚さや得意分野には差があります。特にDPで必須となるEE(課題論文)やTOK(知の理論)は、学校の授業だけでは十分な指導時間を確保できない場合があり、「うちの子の学校では、この科目のサポートが手薄かもしれない」と感じる保護者の方も少なくありません。
このような場面で、IB指導の経験を持つ専門家によるマンツーマンのサポートを取り入れる家庭が増えてきています。学校選びの段階から、入学後の学習サポート体制まで見据えて準備しておくことが、安心して学び続けるためのポイントです。
7. よくある質問
Q. 認定校でなくてもIBのプログラムを学べますか?
A. いいえ、正式なIBのプログラムを提供できるのは認定校のみです。ただし候補校の段階でも、一部の授業や考え方を先行して取り入れている学校があります。
Q. 途中から認定校に転入することはできますか?
A. 学校や学年によっては可能ですが、特にDPは2年間で完結するプログラムのため、転入のタイミングによっては単位の扱いが難しくなる場合があります。早めに各校へ問い合わせることをおすすめします。
Q. 認定校の入試はどのように行われますか?
A. 学校によって異なります。例えば都立国際高等学校のIBコースでは、一般的な学力試験に加えて、実技や面接など独自の選抜方式が課される場合があります。一般入試とは異なる対策が必要になることもあるため、早めの情報収集が重要です。
まとめ
日本のIB認定校は年々増加しており、公立・私立それぞれに特徴があります。学費を抑えたい場合は公立の都立国際高等学校のような選択肢を、カリキュラムの独自性や英語環境を重視する場合は私立・インターナショナルスクールを検討するとよいでしょう。
学校選びに迷っている方、入学後の学習サポートについて相談したい方には、IB指導の経験を持つ専門講師による無料の学習相談も承っています。お気軽にご相談ください。
